2011年08月25日

企業向けにFDTD法講義を行いました。

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 今年も、一般企業向け「FDTD法の基礎と応用」のセミナーを行いました。大企業、研究機関からのご参加がありました。白崎教授が、長年教えている電磁気学や電磁波工学のノウハウで、わかりやすくマクスウェル方程式を扱えるように講義を行いました。

 FDTD(Finite Difference Time Domain)解析手法も、境界条件や計算速度を上げるための進歩が激しく、卒業研究でもこれらの研究を行っています。特に、インテルCPUのフリーランチ(何もしないでもCPUが計算時間を縮めてくれる)時代は終わり、マルチコア化に進み、並列化プログラミングが必要になっています。これらのコンピュータの進歩を考慮しながら、いろんな研究を進めています。

 FDTD法の基礎と応用および活用例110825.pdf
posted by 白崎所長 at 23:00| 日記

2011年08月05日

世界5位コンピュータ「TSUBAME」

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 世界第5位のスーパーコンピュータ「TSUBAME(つばめ)」を見学し、実際に計算をしてきました。

 TSUBAMEの名称は「Tokyo-tech Supercomputer and UBiquitously Accessible Mass-storage Environment」の略で、東京工業大学のシンボルマークであるつばめを掛けているそうです。TSUBAME2にはNVIDIA社製GPUアクセラレータTesla M2050が各計算ノード(Thin)に3枚、全体として4224枚搭載されています。各GPUは448個のコアおよび3GBのメモリを搭載し、その理論ピーク性能は515GFLOPSに達します。TSUBAME2の各ノードにはIntel Xeon64ビットCPUが2基搭載されていますが、GPUは、CPUの数10倍の性能です。計算速度では世界では5位、エネルギー効率Green500では世界1位です(2011年8月現在)。

 白崎研究室にも、NVIDIA社製GPUアクセラレータTesla2050が1枚とIntel Xeon64ビットCPUが1基搭載されたコンピュータが導入されています。つばめの数千分の1の性能(Ultra Computer?)ですが、通常のCPUだけの計算より、数10倍速い計算ができています。

 また東工大百年記念館も見学してきました。白崎研の研究課題でもある光通信などで有名な先生の研究業績や、懐かしい真空管の発展の歴史と実物が多数展示してありました。白崎教授も、写真やラジオ少年で、小学校3年生のころから半田こてを用いて鉱石ラジオを作り始めました。高学年では、伝書鳩を飼ったり、写真の現像を自分で行い、シャーシーに穴をあけ、真空管ラジオを作っていました。子供時代を思い出せた懐かしい展示でした。 
posted by 白崎所長 at 23:00| 日記